果てしなき青を頭上に、彼らはやすらう。
彼らは何処へでもゆくことができたが、
いまは此処にいるのだ。

──青雲のエピタフより



頭上に果てしなき青を望むストラト世界。
「翅」持つ人々、プテラニアンと呼ばれる彼らの言い伝えによるところ、
天を覆う白雲の向こうには水の海があり、
かってプテラニアンの始祖が住まった土地が広がるのだと言う。
災厄の竜の出現により、「翅」持つ人々の始祖はストラトに移住したが、
災厄の竜が滅ぶまでの長き時を経て風の海を行き来する方法は失われ、
故郷なる世界からストラトは分断された。

天に仰ぐ離れて久しい故郷。
弔われることなき先人たちの魂は、今も空の向こうを彷徨っているのか──
ストラトを旅立った魂は、はるか雲のかなたで眠りに付くのか──

人々は頭上を見上げては、失われたものを名残惜しんだ。
ただ青くそこに輝く水の海は、たしかな過去の存在を示し続けた。
やがて青き空は 過去を語る墓碑銘──「青きエピタフ」 と呼ばれた。

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