■■■ RSシーン4 ■■■

シーンPL指定:無し

[アドレス:殺人リスト]を持つキャスト以外登場不可
[アドレス:殺人リスト]を持つキャストは自動登場

RL:N◎VAの摩天楼……
アーコロジーのヘリポートに立つ背広の人物。
見るからにメガコーポのエグゼクティブだ。
屈強なボディガードを連れ、怯えるように周囲を伺う。
やがて上空から降下するチョッパーを見て、安堵の吐息を漏らす――が、
次の瞬間、ヘリが爆発四散! 爆風に煽られるエグゼク。
そして、爆炎の中から飛び出た影がヘリポートに降り立つ。
そいつの顔を見て、エグゼクは絶望とともに、こう叫んだ。

「宇津田…篠雨ウウウ―――――ッ!」

……次の瞬間、エグゼクは”随員ごと”切り裂かれた。

で、そこに皆さんが登場するわけだが。

平和男:「…ちくしょう、また先を越されたか!」
九龍大公:「何と言う派手なシーンだ! オイコレ全く制作費用がいらないですよ! ……じゃなくて」

RL:なお、上のは《死の舞踏》の演出だ。
……シャドウはニヤリと笑い、還り血をぬぐいもせずにキミたちに向き直る。

宇津田篠雨:──ぶった切られた人垣が地面に崩れ落ちようとする刹那、
宇津田篠雨:その太刀筋が作った肉の裂け目から弾丸のように飛び出して、シャドウに《死の舞踏》

RL:それを防ぐ神業はもうない。
シャドウはウツダの刃に貫かれ、断末魔の叫びをあげる。

「……ぐはッ!」

ファンネル型九龍カメラ:ココスローモションすかね >監督
九龍大公:スローだ、モノクロだとなお良い。
九龍大公:「さて……此処からは真相探しだな。此処で終えては、映画にならん。そうだろう?」>シャドウ

RL:「――ま、まだリストの半分も消化しちゃいないが、十分騒ぎは大きくなった」
息も絶え絶えに、シャドウは九龍を見る。

宇津田篠雨:斬魔刀を引き抜いて、事の次第を見届けよう。考えるのは苦手なんだ……

平和男:「…貴様、何を企んでいる?!」 

九龍大公:「――つまり、こいつもまだ黒幕ではないのだ、平」

RL:シャドウは血を吐きつつ、続ける。

「……俺はココまでだが、これで全てが終わるわけじゃない。
 すぐに、新しい”俺”……つまりは、”お前”が現れる」

平和男:「…新しいシャドウ? この茶番が続くってのか? ふざけるな!」

RL:シャドウはニヤリと笑う。

「――[グレートマザー]を探せ。それで茶番は終わる。
 これを教えることが、自分すら得ることのできなかった俺の最後の”自由”だ」

九龍大公:「シャドウ、お前は素晴らしいキャストだった。せめて安らかに眠れ、精一杯、良い絵にしてやろう」

RL:「ウツダ・シノウ……お前は、強い」

そしてシャドウはこと切れる。
同時に彼の体から青白い炎が立ち上り……シャドウは瞬時に灰となる。(何者かの《不可触》)

宇津田篠雨:「……」呆気に取られている。

RL:そして、平のポケットロンに入るコール。

「……大変です!……ウツダシノウが……同時に……三箇所、いえ五箇所に……!」

九龍大公:「……平、この辺りで軽く情報提供と行こう」
九龍大公:「ジョン・アンブローズに、[ラスト・バタリオン]計画。これらに聞き覚えは無いかね?」 >平

平和男:「……ラストバタリオン?」

九龍大公:「恐らくはこの茶番劇の、黒幕だ。知らないなら暴いて見せてもらおう、貴方は優秀な刑事なのだからな」

平和男:「なるほどな……」
平和男:──では、伝手のある警察関連全てのデータベース――電子的なモノも、紙データも――をひっくり返して、ラストバタリオンを漁らせてもらう。神業《買収》

宇津田篠雨:そんな調べ方があるのか。

平和男:「情報は誰かが持っていて、金に換えたがっているのさ」精神安定剤に火をつけて、紫煙を吸い込む。

RL:▼ラスト・バタリオン

15:最強の人造兵士を創り出す計画。
   戦闘への強い適正を持つ因子をかけ合わせることで、
   サラブレッドのような最強の兵士となる素体を創り出すのが目的。
18:尤も、サイバーウェアによる強化の方が低コストなため、
   GCI吸収後のテラウェアからは見捨てられている。
21:ラスト・バタリオンは、計画の全てをグレート・マザーという
   北米船籍のタンカー内に収め、N◎VAの館山港に停泊している。
   [アドレス:グレート・マザー]を入手。

というようなことを、平は圧力をかけて調べ上げたよ。

署員:「かんべんしてくださいよ〜 上には絶対ないしょっすよ。マヂで今年ガキが進学で大変なんすから」>平の旦那

平和男:「だから、だよ。十分な額は渡しただろ? これでお前も一蓮托生だ」>署員
平和男:受け取った情報は九龍に渡そう。

署員:受け取ったお金の領収書は平に渡さない。

九龍大公:いざと言う時のこの対応。むう、……やはり次回作のシリーズは平が主役かもしれない。
九龍大公:「情報提供感謝する」>平さん
九龍大公:「――と、言うわけだが、どうするかねそこの主役」>ウツダ
九龍大公:「自分の事には自分で決着がつけたいのではないかな?(ニヤリ)」

宇津田篠雨:「何故、俺を主役だと?」>九龍
宇津田篠雨:「俺の影は、俺が強いと言って死んだ。それに何の意味がある」
宇津田篠雨:「何の意味があるというのだ、最強の名に」

九龍大公:「最強か。お前が意味が無いゴミだと思えば、そんな称号は犬にでもくれてやればよい」
九龍大公:「この事件は、全てがお前中心に動いた」
九龍大公:「──ならばお前がクライマックスの幕を引くのは妥当だと思わないかね?」

宇津田篠雨:「……斬ることに理由がいると思ったことはない」
宇津田篠雨:「だが今俺は、躊躇している……──」
宇津田篠雨:そのままふらふらと、何処かへ立ち去る。

九龍大公:「――あちゃあ。あの主役になんか変な事言ったろ、イマドキの、悩める主人公になってやがる」>平さん

RL:では、その辺でシーンを切ろうか。


■■■ クライマックスシーン ■■■

RL:[アドレス:グレート・マザー]へ行く人間がシーンPLだ。便宜上、平にしておく。

平和男:んでは、俺はグレートマザーに単独乗り込むぞ。
平和男:何故かというと動員技能がないうえに、非番で動いているからだ。

九龍大公:「ふむ、単独で乗り込む刑事というのは絵になるが、いささか無謀過ぎる気がするな」
九龍大公:私もカメラを回しながら同行しているぞ。

平和男:なら、予定変更。俺はあれだ。カメラマンと照明さんの後から入ろう。

(ファンネル型九龍カメラ:了解)
(照明:OKデス)

RL:館山港に繋留された北米船籍のタンカー、グレート・マザー。
平(といるなら他の面子)は、やけに警戒の薄いこのタンカー内に潜入を果たしていた。

平和男:何もない部屋のドアを開ける俺。背後から写すカメラ。
平和男:カメラの位置が室内に移って、俺が外から扉を開ける。「ふう、誰もいないか」

RL:内部は、原油や地下資源を運ぶスペースから、何かの生産プラントのようなものに変貌していた。
船内の一角に並べられた多数の水槽の中に浮かぶ人間。
屈強な兵士を思わせるそれら全てに……どこかシャドウの、つまりはウツダの面影があった。

平和男:「…どこまでも、悪趣味な奴らだ」

RL:平がそう独りごちると、

「見事だろう?
 これが”ラスト・バタリオン”だ」と声がかかる。

ふと見れば、水槽の影から姿を表した初老の男性。

九龍大公:「おお、こんな所に黒幕殿の登場か、なかなか見事な光景だ。……多少陳腐なところがまた良い」

RL:「ジョン・アンブローズだ。
 ミスター九龍、キミには”オールド・ワイズマン”として会っているね」

平和男:「アヤカシのクローニングは、バイオ法で禁止されている。それは知っているな?」

RL:「早速でなんだが、そちらのブラックハウンドにはご退場を願おうか。
 私がディナーに招待するのはミスター九龍と……ウツダ・シノウだけなんでね」

……と、ジョンは指を鳴らす。
すると水槽の中の溶液が抜け、ラスト・バタリオン兵が覚醒する――

平和男:「なっ!」慌てて拳銃を抜くが、ウツダクローンにたたき落とされる。

宇津田篠雨:実はそのクローンは俺だ。

RL:既に水槽に入ってたのかよ!

宇津田篠雨:ピースマンを斬り伏せる。勿論、峰撃ちだが。

平和男:「ぐはっ! お前…クロ(ーんじゃなくて本物)」(がくっ

九龍大公:では一瞬ウツダと視線を交わした後、「た、平ーーーー!」と駆け寄り、
九龍大公:「ひでぇ、一撃だ」(棒読み口調)

RL:「……ほう! これは驚きだ。
 既にこんなのど元にまで入り込んでいたとは」……バレてます(笑)

「ウツダ・シノウ、我が最強の兵士たちの工場へようこそ。
 今日は最後のデモンストレーションだ。
 N◎VA最強を倒すことで、ラスト・バタリオンは完全になる」

宇津田篠雨:ばれてるぞ、九龍。

助監督:監督。。。ちょっとその台詞回しでは。。。w

九龍大公:「おや? ……ばれてるらしいですよ平さん?」

宇津田篠雨:「俺たちは役者に向いていない様だ」ピースマンを叩き起こそう。

平和男:「ち、こう見えても昔は役者志望だったんだがな」(むくり

九龍大公:「おお、やはりか! こうなれば是非次の映画の主演をやってもらいたい物だな!」

平和男:「それだけは勘弁してくれ」

RL:「ミスター九龍、しっかり撮って戴きたい。
 ウツダ・シノウと我がラスト・バタリオン完全体。
 どちらが最強に相応しい存在かを!」

九龍大公:「ああ、勿論だ。既にこの状況、リアルタイムにCM第二段として放映済みだからな!」
九龍大公:《暴露》使用。さあ、CMだ!!!

(ファンネル型九龍カメラ:カメラOK)
(ファンネル型九龍カメラ:回線ON NOVA全チャンネルにハックスタンバイ)

RL:「あなたの記録した全てが、日本政府に売り込む素材となるのでね……存分に撮影してくれ!
 あの国はいい。条件さえ飲めば、私の研究を認めてくれる」

ウィーンと、床から他の水槽とは一味違うデカい水槽が現れる。
中には一番ガタイの良いラストバタリオン。

「”彼”は、ウツダ君の倒したシャドウとは違う。
 奴は最強のキミをおびき出すためと、データ収集のための捨て駒に過ぎん。
 完全体は、まさに神にも等しい最終兵士だ」

九龍大公:と、全方位からカメラがばっと表れ、撮影ヘリまでが登場。
九龍大公:スポットライトがウツダと最終戦士を中心に照らし出される!

RL:「さぁ、いよいよ完成だ!
 シャドウの得たキミとの戦闘データは、ラクダの背骨を折る最後の藁となった!
 今こそ、それをイン・ストール!
 ははは、ははははは!」

手元のコンソールを操作すると、水槽がブチ割れる!
そして、中から――ジョンが《タイムリー》を使用! ラスト・バタリオン完全体が目覚める!

(助監督:コンソール! スポンサーのライバル会社のロゴにはきっちりモザイクいれとけよー!)
(放映班:『OK、バディ』)

RL:「行け、完全体よ! N◎VA最強を証明するのだ―――ッ!」

だが、ジョンの高らかな叫びとは裏腹に、目を見開いた完全体の表情は憂いに満ちている。
それは、どこかシャドウに――そして、ウツダ自身に――も見えるものだった。
(なお、完全体のペルソナはカタナ)

宇津田篠雨:「……お前が最強の兵士か」

RL:完全体はウツダを凝視する。
「―――俺は、最強になるために、存在、する」

宇津田篠雨:「──そうか、良く聞け」
宇津田篠雨:「俺の名は宇津田篠雨、俺を超えられる者は俺しかいない。それを証明するためにここへ来た」
宇津田篠雨:「お前がそうでないというのならば、合わせる刃はない」

RL:「――わかった、俺もそれを、証明しよう……だが」

そして、突然傍らのジョンの持つコンソールに手を伸ばし、それを奪うと……握り潰す!
完全体は《天罰》を使用! ジョンの《腹心》の効果を打ち消す!


「……な、何ッ!?」

「――最強は、何にも、縛られない。
 これで、良いのだろう、ウツダ・シノウ」

そして完全体は「オオオオオオオオオオ!」と、天地が鳴動するがごとき叫びを上げる。
完全体は《突破》を使用! [グレート・マザー]を破壊する。
タンカーの船体が崩壊する大音響は、まるで一匹の獣の産声にも似て―――


宇津田篠雨:その意気や良し──「ゆくぞ『シャドウ』!!」

RL:ジョン「ひ、ひいっ! 完全体が私の制御を離れただと!?」

九龍大公:「──役目を果たさなくなったキャストにはご退場願おう」
九龍大公:《神の御言葉》使用。覚めない夢をくれてやる。

RL:では、崩れ行く[グレート・マザー]で、ジョンは絶叫する。

「馬鹿な、馬鹿なぁぁぁ! 私の研究がぁぁぁぁ!?」

九龍大公:己の研究に裏切られるとは、マッドサイエンティストらしい引き際の演出だな。
九龍大公:「さらばだ、ジョン。三流悪役として、お前はなかなかの者だった」

RL:そして、崩壊した船上で、完全体はウツダとぶつかり合う。

「――もう、邪魔は無い。俺は、ただのカタナだ。名前は、シャドウ」

《死の舞踏》!

平和男:では、俺はその凶刃をただ見守ろう。タバコに火をつけながら、落としたピストルを横目で探して。
平和男:だって、俺は知っている――
平和男:――あの男を殺すためには、あれじゃ足りない。《チャイ》

RL:!

助監督:脇が主役を喰った瞬間! そして名作へ

九龍大公:此処は勿論平氏蝶アップだな!

宇津田篠雨:──シャドウの刃は俺の胸を貫通する。

RL:完全体――シャドウは、人生初の会心の笑みを浮かべ――

宇津田篠雨:貫かれた胸の中心から、俺の身体を"縛っていた"包帯が剥がれおち、

平和男:「ニューロエイジは広い。だが、N◎VAはもっと広い」

ファンネル型九龍カメラ:蝶あっぷぅぅぅ

宇津田篠雨:はだける包帯から現れる、獣の皮膚、獣の肉、そして獣のあぎと

平和男:「そこで最強を冠するということは――ああいうことだ」(少し不愉快そうな顔で、歯ぎしりをする

ファンネル型九龍カメラ:獣化ウツダ氏を360度補足

宇津田篠雨:ペルソナをアヤカシに変え、シャドウに《死の舞踏》

RL:では、『シャドウ』はどうなる?

宇津田篠雨:ダメージチャート3[顔面損傷]、十字傷を刻む──相手はもう、俺の偽者じゃない。
宇津田篠雨:そして<人化>した姿へと戻ろう。

助監督:背中合わせで 一瞬置いて流れだす血がクロス状に ここはモノクロに血だけ赤というのはいかがですか?>監督

九龍大公:獣化を映えさせる必要もあるからな、なかなかに難しい>助監督

RL:良いでしょう。
さっきの《タイムリー》でタケミカズチ相当の「最強の肉体」とか持ってたんだが、
そこまでやられると戦意を喪失する。

宇津田篠雨:「お前の一撃で我を失ったか……俺もまだ、俺を超えられない様だ」
宇津田篠雨:「シャドウ、次はお互い、カタナとして勝負をつけよう」

RL:「――!」

シャドウはそのまま、もんどりうって船上から投げ出される。
そして、奴は夜の海へと消えた。

RL:というところで、シーンを終了しようか。


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